随分前の話ではありますが、ベトナムで畳表が作られているという話を聴き、
情報も少ないままにホーチミンへ行きました。
日本料理屋さんにあった畳に使われた畳表の原料のイグサはメコンデルタの方で
採れると聞きつけて、その方面に向かったのですが、見当たりません。
がっかりして帰る途中、ある街の店頭にゴザらしきものを見つけて店の奥に
入っていくと、なんということでしょう。
私の背丈ほどもあるイグサの選別がされているではありませんか~
いやぁ~ 感動しましたね~
日本の畳表で使われているような丸藺ではなく、三角藺のようですが長いイグサが
沢山あって、手慣れた手つきで選別されて、束ねられていくんです。
話を聴くと、その街の近くに自生しているというではありませんか?
綺麗に束ねられた藺草は、韓国や日本の大分にも輸出したことがあるということ。
東南アジアにはイグサを使って文化が昔からあったようです。