ベトナムのメコンデルタの近くの部落で、イグサを見つけたんですが、
更に驚くべき光景を見ました。
店の更に奥で、イグサを編んでいたんです。
しかも経糸の間を一本一本イグサを差し込んで、手で織っているんです。
これぞ、イグサの織物・茣蓙の原点を見つけたという思いで感動しました。
「ここにはイグサがある。あなたが織機を投資してくれれば沢山の茣蓙が出来る」
確かに手で織られた茣蓙が、倉庫に積まれていました。
ただ、日本に持ってきて売れるほどの品質では、残念ながらありません。
縁をミシン掛けしている製品はフランスにも輸出しているということでした。
そう言えば、ベトナムはフランスの植民地だった歴史もありますからね~
町のショッピング街ではカラフルなイグサの茣蓙(厚くてむしろ状)も
売られていました。これは床に敷いて寝床にもなるということでした。
藺草の文化は日本以外にも、住民の生活に密着したものとして存在していました。