２０２５年 室内環境学会・学術会議 ランチョンセミナーを開催させていただきました
講師は大会長でもある北九州市立大学 森田洋教授 「い草博士」とも呼ばれています。
テーマは「室内におけるい草・畳表の機能性」 学術会議の大会長の講演は異例ではありますが
いきなり 畳の歴史やイグサ産地の実態 そしてイグサの品種の説明
室内環境の会合で ちょっと場違いじゃないかと こちらの方が申し訳ないような気持ち・・・
産地の農家さんの為でもあるのですが、皆さん意外にも関心を持たれたような？？？
後半は テーマに沿って い草・畳表の性能 の話
“スポンジ構造がもたらす効果” ４つを紹介
①水分の吸放出（天然のエアコン） ②空気の浄化（天然のエアークリーナー）
③吸音性能（静かな空間の創成） ④畳のクッション性（軟らかく人の暮らしに優しい床材）
それを支えるのが い草（畳表） と 稲藁（畳床） の素材の特長（下写真・断面写真）
「最強コンビ」と森田先生から紹介されましたが 天然の植物素材から出来ているのも素晴らしい
そして 森田先生の研究成果 ⑤い草の抗菌性能の話
室内環境に関係するような話に 聴講の方々（特に衛生環境関係）が興味を持たれたようです。
更には白癬菌（水虫菌）では 身に覚えのある方が・・・（笑）
そして菌によって生じる不快臭にも効果をあげるデータ（上の写真）
また 森田先生の研究成果として ⑥い草の香りのリラックス効果が集中力を高める ことも
聴講者には興味深かったようでした。
実際 セミナー後には「畳の話がとても良かった」と 評価していただける方が多かったようで
まずは第一段階の目的 「室内環境の方々に畳に対して興味を持ってもらう」のは果たせたようで
次のステップを進めていくことになりますね
