友人の祝いの宴に招かれた
場所は格式のある老舗料亭で 玄関で靴を脱ぐと畳敷きの廊下を歩いて部屋に通された
板の廊下に赤の毛氈敷きよりも 畳の軟らかな感触が足裏を喜ばせているのを感じる
スリッパ履きでは 絶対に感じられないその感覚だけでも 嬉しいものだ
部屋には既に芸妓さんたちがお待ちかねで 笑顔でもてなしてくれた
宴席に入れば その姐さんがたが芸で ゆったりした至福の時を過ごさせてくれた
その友人は こういうお座敷が大好きで 以前の祝い事も同じお座敷であった
老舗の料亭では 以前は床座の宴会だったが 今や座敷に椅子座というのが当たり前
姐さんがたの舞いを床座で観るのと 椅子座で観るのは ちょっと違うのは事実だが
お座敷の楽しみを 再認識させてもらえた夜だった
畳の敷き込まれたお座敷 そこで和の文化を楽しむ・・・日本人ならではかな?