江戸城・大広間 将軍お目見えの位置・序列は官位で決まる
官位は即ち 将軍・幕府への貢献・お手伝いで決まるというので奉公に励む
戦のない時代 奉公の一つは公共工事を自藩の負担で行うことであり
河川の堤防修理を買って出た 当然のように自藩の出費は嵩むが背に腹は替えられない
そこまでしなくても・・・と思うなかれ
年始御礼で全国の大名が集まって 大広間に座れば自ずと その位置は意識せざるを得ない
見栄と外聞を気にする世界 出世争いでのご奉公合戦 畳一枚でも上座に座りたい
今回のご奉公による出費は20万両 現在で換算すると350億円
つまり 畳一枚の価格が350億円という計算になるということなの
江戸城・大広間の畳に座る位置は 競争意識を煽ることになる
そんな畳の使い方って・・・まさに幕府・将軍の思う壺であることは言うを待たない
その昔 地位によって使うことを許される畳縁が決まっていた時代もあった
やはり畳は“権威の象徴”ということにもなるのだろうか