江戸城大広間2

お目見え7

上段・中段・下段 合わせて100畳の江戸城・大広間
戦がなくなった江戸時代 年中行事に参加して 将軍にお目見えするのが 大名がたのご奉公
将軍への献上の品を持って畳の上に上がって 将軍の顔を見ることもなく 平身低頭の形で
畳の上に正座してひれ伏すというのが 決まっている礼法
座る場所は 部屋から何枚目の畳と 地位によって決まっていて 遠ければ遠いほど地位が低い

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大名の献上品に対して 将軍からは返礼の品が贈られるのだが 大名たちは 正座のまま膝行
つまり 膝を擦りながら 手で畳の上を漕ぐように 上座へと移動するのだが 顔はそのまま
やはり 将軍の顔を見ることはなく 平身低頭のまま  これも“礼法”ということなのだろうが

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こういった礼法の徹底は 将軍の権威を圧倒的なものにして 大名の絶対服従を躾ける?
私はあなた(将軍)に 忠誠を尽くし 戦など起すことはありません という不戦の誓いかな
かくして 300年近くも戦のない時代が出来たのだから それなりの意味はあったのかも?

お目見え11

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