畳に椅子スタイル

いす

お盆となると お坊さんがやって来て 仏間のお仏壇にお経をあげる。
家内の実家を相続して お仏壇を御守りしてから 恒例のお盆行事だ。
膝を傷めて 正座が出来なくなった家内は お坊さんに椅子を用意した。
もちろん その後ろには家内も私も畳に椅子座スタイルとなっている。

もっとも高齢になってくると 膝を傷めて正座が出来ない方が増えてきて
畳の部屋に上がるのさえも避けられる風潮さえ起きている。
我々の世代の女性(家内もだが)は 花嫁修業の一環なのか
娘時代には茶道や華道を習っていたという方が多い。
(当然のように嫁入り持参の和箪笥には着物が揃えられていた)
ちょっと前だが 同級生の女性が茶室を設えたということで
同級生たちを招いての茶会を開くことになったのだが
招かれた同級生でも正座が出来ない者もいて 主は気を遣って
椅子を用意した・・・というのが 下の写真になる。

いす座 いす3

和文化産業連携振興協議会のイベントで 映画「日々是好日」とタイアップ
原作者の森下典子さんのトークショーを行うことになった。
聴衆の方々が 見えやすいように四畳半の畳ステージを設営して
その上に 森下さんと聞き手が椅子に座っての会場作りをした。
この畳ステージは 茶道や華道のパフォーマンスを披露する上に有効だった。

茶道体験も この畳ステージで行われたのだが、ここでもトークショー用に
用意したいた椅子が大忙しということになった。
膝を傷めている方だけではなく、若い方でも正座が苦手な方が多いのだ。
脚が痺れてしまうとか 足首が硬くて 真っ直ぐに伸ばすとが出来ないので
結果的に正座が出来ないのだという。
つまり椅子ばかりの生活で 正座の習慣なしで育ったしまったようだ。
これは外国の方と一緒の現象で 畳は椅子に座るのが普通になっていきそうだ。

いす4

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