職業柄 どうしてもテレビドラマに出てくる畳が気になってしまう
特にNHKでは ちゃんと時代考証をしてセット作りもしているのだろうと 思いながら・・・
上写真は 右大臣・藤原道長の座っている畳 一畳サイズの二畳台(厚畳)
当然だが畳縁は高麗縁が使われている 縁が身分を表していたとも言える
この時代(平安時代)のは 上級貴族でしか畳を使っていなかった
下写真は 皇后の座っている畳 同じように一畳サイズ・厚畳だが
使われている縁は 天皇・三宮・上皇しか使ってはならない繧繝縁(うんげんべり)
下段には高麗縁の畳が沢山並べられているが、敷き込まれている訳ではない
朝ドラの「虎に翼」 猪爪家の畳も気になる 今流行の畳縁のないモダンな畳?
そうではなくて、戦後間もないこの時代には畳縁のない畳が庶民には当たり前だった
それだけ 畳縁が高価なものでもあったのだろうと思われる
言い換えると 縁付き畳は高級で 縁なし畳は庶民の畳として使われていたとも・・・
もっとも当時は一畳サイズの畳縁のない畳であり、最近オシャレな畳として人気の
縁なし半畳の市松敷きとは全く違うものであったのだけど・・・
一般的には“坊主畳”とか“やろう畳”とも呼ばれていたようです。
気になったのは「光る君へ」で出てきた畳の表(下写真)
すごく目の詰まった綺麗な畳表なんですよね
こんな畳表 平安の時代には織られたいなかったのではないかな?
これだけ長い藺草の引通の畳表というものも・・・どうなんでしょうね?
もちろん機械もなかった時代 手織りの畳表だったし 当時の産地は琵琶湖湖畔でしょうか?